ジャイアンツが先発左腕・ウッド獲得を発表 1年300万ドル

ジャイアンツは日本時間1月15日、ドジャースからフリーエージェントとなっていた先発左腕アレックス・ウッドと1年300万ドルで契約したことを発表した。スコット・ハリスGMは先発左腕の補強を目指していることを明らかにしていたが、有言実行の補強となった。なお、「10アウト以上を記録した登板数」に応じて最大300万ドルの出来高が設けられていることも発表されており、ウッドは最大で600万ドルを手にすることができる。

現在30歳のウッドはブレーブスとドジャースで先発ローテーションの一角として活躍し、2014~15年は2年連続で規定投球回に到達して2ケタ勝利を記録。2014年の防御率2.78はリーグ10位の好成績だった。2017年は規定投球回には届かなかったものの、16勝3敗、防御率2.72という素晴らしい成績をマーク。5月に月間MVPを受賞し、オールスター・ゲームにも初選出された。

2018年も150イニング以上を投げて9勝を挙げたが、レッズへトレードされた2019年は故障によりわずか7試合しか投げられず、1勝3敗、防御率5.80という不本意な成績に。昨季は1年契約でドジャースに復帰したものの、肩の不調に悩まされ、9試合(うち2先発)で0勝1敗、防御率6.39という自己ワーストの成績に終わった。とはいえ、健康であれば先発ローテーションの一角として十分に計算できる投手であり、ジャイアンツは復活を期待しているのだろう。

ジャイアンツは今オフ、ケビン・ゴーズマンがクオリファイング・オファーを受諾して残留し、レッズからフリーエージェントとなったアンソニー・ディスクラファーニを獲得。しかし、ジョニー・クエイト、ローガン・ウェブ、ショーン・アンダーソンと先発要員が右腕ばかりになってしまったため、左腕の補強を目指していた。コール・ハメルズにも興味を示していたが、より若く、復活を期待できるウッドを選択したようだ。

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