教え子犠牲の尾木直樹さん「5年たつと余計苦しい」 遺族、関係者が鎮魂の祈り 軽井沢スキーバス事故から5年

長野県軽井沢町で15人が死亡したバス事故からきょう15日で5年がたちました。朝から遺族や関係者が慰霊に訪れています。

慰霊に訪れた教育評論家・尾木直樹さん(長野県軽井沢町 15日午前11時ごろ)

5年前のきょう、スキーツアーのバスはこのカーブを曲がり切れず転落しました。大学生など15人が死亡、26人がけがをした事故。

遺族が建てた慰霊碑には、朝早くから次々に人が訪れ、祈りを捧げました。

午前11時ごろ、法政大学で教えた尾木直樹さんも…

教育評論家・尾木直樹さん:

「5年たつと余計苦しくなってくる。(学生は)それぞれ力をつけて社会人として生活している。そのギャップが…」

バス会社の役員は今年、「緊急事態宣言」が出る前の今月7日に現場を訪れました。高橋美作社長は、「現在の気持ちは当日と何ら変わらず謝罪の気持ちでいっぱいです」などとコメントを寄せました。

バスが転落した場所はもう、事故の痕跡がほとんど残っていませんが、午後には大学生の遺族たちが初めてこの日に集まり慰霊を行う予定です。

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