全柔連の金野強化委員長 国際大会で負傷の原沢、浜田は「深刻な状態ではない」

金野潤強化委員長

全日本柔道連盟(全柔連)の金野潤強化委員長(53)が15日、オンライン取材に応じ、世界ランキング上位者らで争う国際大会「ワールドマスターズ」(カタール・ドーハ)の結果を総括した。

初戦の2回戦で右肩を負傷し〝タップアウト〟する衝撃の一本負けを喫した東京五輪100キロ超級代表の原沢久喜(28=百五銀行)、また決勝でヒザを痛めた女子78キロ級代表の浜田尚里(30=自衛隊)の状態について「深刻なものではないという印象。治療に何か月も要するものではない」との見解を示した。

現状では医師の診察は受けておらず、15日の帰国次第、精密検査を受ける予定。ただ、緊急事態宣言中とあり、治療に関しては「医科学委員会にお願いしているが、どこまで許されるか。普通に通院はできないと思うので、医師とも相談しながらできる範囲で治療していきたい」と話した。

今大会は男女9人が出場し、女子は57キロ級代表の芳田司(25=コマツ)ら2階級で優勝したものの、男子は原沢や90キロ級代表の向翔一郎(24=ALSOK)が初戦で敗退するなど、結果を出せなかった。

それでも金野委員長は「結果良かった選手、悪かった選手がいるが、厳しい状況の中、国際大会で組み合う経験ができたのは最大の収穫」と先を見据えた。

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