受験生向け応援動画配信 県内の医師や学生

県内の医師や大学生らが医療職志望の受験生を応援する動画の一場面

 医療関係の仕事に就くことを目指して受験に臨む中高生に向け、県内の医師や大学生らが動画投稿サイト「ユーチューブ」で応援メッセージを配信している。感染が拡大する新型コロナウイルスに負けずに「夢を追い続けて」とエールを送る。3月末まで公開する。
 県北部広域行政事務組合は9年前から毎年、中高生らを対象に「地域医療を支える人材育成講演会」を延岡市で実施している。しかしコロナの影響で今年は中止となったため企画。県北の医療に関わりがある9人が職場や学校などで数分ずつ撮影し、約10分の動画にまとめた。
 タイトルは「宮崎県北で医療を志す学生へ」。県内各地の医療機関に実習生を送る宮崎大医学部地域医療・総合診療医学講座の吉村学教授(54)は「宮崎は地域医療が非常に厳しい状況にある」として、「皆が安心して暮らせる地域をつくるためにも医療、保健、福祉の道に進んでほしい」と呼び掛ける。
 同学部看護学科3年の山本明佳(あすか)さん(21)は「強い気持ちで努力すれば結果は必ずついてくる」と応援。自らも国家試験に挑む九州保健福祉大薬学部6年の井上智陽(ともはる)さん(24)も「コロナ禍で大変だが、助けを必要とする患者のため共に頑張ろう」と励ます。
 動画は、同組合のユーチューブ公式チャンネル「天孫降臨ひむか共和国」で視聴できる。同市地域医療対策室(電話)0982(22)7066。

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