【新型コロナ】横浜は4人死亡、326人感染 通所介護2施設で新たにクラスター

横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は15日、60~80代の男性4人が死亡した、と発表した。また、死亡した60代男性1人を含む10歳未満~90代の男女326人の感染を確認。50代と70代の男性が中等症、266人は軽症または無症状で、57人の症状が分かっていない。216人の感染経路が不明という。

 市によると、同日発表の感染者で、死亡した1人暮らしの60代男性は自宅で亡くなっているのを親族が発見した。死因は不明で、死後に陽性が判明した。

 亡くなった別の60代男性と80代男性は、昨年12月下旬に発症し、市内の病院に入院していた。もう1人の60代男性は、市内の通所介護施設の利用者で、今月9日に発症。施設では、男性を含めた利用者や職員8人の感染が確認され、市はクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。

 また、市内の別の通所介護施設でもクラスターが発生。利用者や職員9人の感染が確認された。

 市内のクラスター関連では、元気会横浜病院(同市緑区)で患者1人、横浜刑務所(同市港南区)で職員1人の陽性が分かり、感染者はそれぞれ92人、35人となったほか、高齢者施設4施設でも新たな感染者が1人ずつ確認された。

 市は15日、市立小中学校の教職員3人を含む市職員9人の感染を公表した。中学校の20代男性教諭は発症前の感染可能期間に出勤しており、濃厚接触者の有無を調べるため、同校は同日、臨時休校となった。残る2人の教諭は別々の学校に勤務し、校内に濃厚接触者はいないという。

 市が14日までに発表した患者の区別住所地発生状況は、次の通り(毎週金曜更新)。

 ▽鶴見区=1024人▽神奈川区=893人▽西区=516人▽中区=1099人▽南区=1209人▽港南区=770人▽保土ケ谷区=652人▽旭区=718人▽磯子区=596人▽金沢区=549人▽港北区=1320人▽緑区=476人▽青葉区=982人▽都筑区=629人▽戸塚区=795人▽栄区=222人▽泉区=356人▽瀬谷区=282人▽市外=725人

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