田中将大の日本復帰確率アップ? 大物と再契約したヤンキースの補強資金残りわずか

田中将大

2020年のア・リーグ首位打者でFAのDJ・ラメーヒュー内野手(32)がヤンキースとの交渉合意間近と報じられた。早ければ15日(日本時間16日)中にも契約が締結する見込み。本決まりとなれば、FAの田中将大投手(32)のヤンキース残留は、可能性が低くなったといえそうだ。

ラメーヒューは複数の米メディアによると総額1億1000万ドル(約114億2000万円)を望んでいた。一方のヤンキースは年齢的なことを考慮して4年総額8400万ドル(約87億2000万円)をオファーしていたとされる。「おらくヤンキースが譲歩した形になった」とヤフー・スポーツなど米メディアは推測している。

ヤンキースが今オフに費やせる補強予算は約3500万ドル(約36億3000万円)と推定される。ラメーヒューの平均年俸が2200万ドル(約22億8000万円)となるど、残りは1300万ドル(約13億5000万円)前後しかない。

この結果、ヤンキースが田中との再契約にほぼ全額を注ぎ込むこともありえる。だが、先発投手だけでなく救援投手や控え野手の補強も必要とされ、最終的に予算オーバーとなってしまう。ぜいたく税を回避したいヤンキースは、田中より格が落ちる先発投手の獲得にシフトする可能性が高い。

田中の去就についてはパドレスの接触や日本復帰など、様々な情報が流れている。ラメーヒューのヤンキース残留が決定的となり、田中の日本復帰が現実味を増してきたといえるかもしれない。

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