芸能人による外出自粛メッセージが減った?EXIT兼近大樹「発信するメリットがない」

ABEMAが、「ABEMA NEWSチャンネル」にて、ニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より毎日生放送している。

■芸能人による外出自粛メッセージが減った?EXIT兼近大樹「発信するメリットがない」

りんたろー。「発信することがトレンドではなくなってしまった」

2021年1月14日(木)夜9時の放送では、新型コロナウイルス感染拡大による2度目の緊急事態宣言下での「コロナ慣れ」が問題視されている中、若者たちの危機意識や感染を防ぐ行動に繋がる「メッセージ」について、番組MCを務めるお笑いコンビ・EXITとともに議論した。

1度目の緊急事態宣言時には歌手・星野源が公開した楽曲『うちで踊ろう』をはじめ、芸能人から外出自粛を訴えるメッセージが多く発信されていたことについて、りんたろー。は「1度目の緊急事態宣言中は、ステイホームを促すメッセージを発信すること自体がトレンドだったのかも。今は、発信することがトレンドではなくなってしまったのかもしれない」と自身の考えを述べた。

また、相方の兼近大樹は「メッセージを発信することは、僕も『今こそやろうよ』と思う」とした上で、「ただ、芸能人も外に出て働いているのに、“ステイホーム”のメッセージを出すメリットがない気がする。メッセージを発信することで、『それは間違いだ』などと批判される可能性も高くなる。普段通りに働けている方々は、メッセージを出す必要がないと感じるのでは」と自身の見解を述べた。さらに続けて「発信することでめちゃくちゃお金をもらえるとか、そういうメリットを提示してあげたら、もしかしたら動き出すかもしれない。何か発信することで『損するんじゃないか』という意識があるからやらないのかなと思う」とコメントした。

■不当解雇や就職のハードルにも“夜の仕事”に対する差別と偏見についてEXITと考える

兼近「根強い差別には歴史的背景がある。刷り込まれた悪いイメージは簡単に払拭できない」

番組後半は、キャバクラや風俗などの“夜の仕事”に対する偏見や差別にフォーカス。職業差別により、家を借りるのが困難になったり、不当解雇を受け、結婚や就職に影響を及ぼしている現状について、元すすきのナンバー1キャバ嬢の椎名美月をゲストに迎え、議論した。

夜の仕事への偏見や差別に対し、番組MCを務めるお笑いコンビ・EXITのりんたろー。は「まだまだ『楽をしてお金を稼いでいる』というイメージが拭えていないと感じた。プライドを持ってその仕事をしている方々もいるし、立派な仕事の一つだと思う。コロナ禍での飲食店と同様に救わなきゃいけないお仕事」と持論を展開。また、相方の兼近大樹は「今でこそ夜の仕事はポピュラーになりつつあるが、根強い差別は歴史的背景が問題だと思う。事実として“悪い人たち”がバックにいるケースもあるし、漫画・アニメ・ドラマ・映画などでも悪いことをしている人がいる場所として“夜の街”が描かれやすい。そのイメージが刷り込まれているため、簡単には払拭できないと思う」と指摘した。

また、夜の仕事への職業差別の事例の一つである「物件を借りられない」ことについて、椎名さんは「水商売の人は、家賃の滞納や汚れた状態で退去してしまう人が多いのが現状。先輩キャバ嬢たちがもっとしっかりしていれば、今の子も物件を借りやすくなっていたのでは」と考察。これを聞いたレギュラーコメンテーターの若新雄純は「これも歴史的背景と捉えられる。資産運用しているオーナーは、同じミスは犯さないよう過去を気にする。“夜の仕事”のイメージが変わろうとしている中で、世の中がどれだけついてこられるかが大事」と示唆した。これに加えて、兼近は「変わっていこうとする意識高い人たちがいる一方、そうではない人もたくさんいる。無意識のうちに、そういう人たちがキャバ嬢など水商売の仕事のイメージを汚していくのでは」とコメント。続けて、「根本から少しずつ改善していかないと全員が『まっとうな仕事だ』と感じる日は来ないと思う」と自身の考えを述べた。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

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