エンゼルスがベテラン捕手・スズキと契約合意 1年150万ドル

日本時間1月16日、エンゼルスが37歳のベテラン捕手カート・スズキと1年150万ドルで契約合意に至ったことが明らかになった。経験豊富なスズキは昨季台頭したマックス・スタッシと併用されるとみられる。投手補強が最重要課題となっているエンゼルスにとって、スタッシをサポートする捕手の獲得を安価で済ませられた意味は非常に大きい。ぜいたく税の課税ラインまで3000万ドルほどの余裕が残っており、引き続き投手補強の可能性を模索していくことになりそうだ。

エンゼルスの40人枠に登録されている捕手はスタッシとアンソニー・ベンブームの2人だが、昨年10月に腰の手術を受けたスタッシが今季の開幕に間に合わない可能性があるため、エンゼルスはベテラン捕手の獲得を検討していた。ジェームス・マッキャンの争奪戦に敗れ、ヤディアー・モリーナに興味を示していることも報じられていたが、最終的には経験豊富なスズキを獲得することで落ち着いた。

スズキは昨季ナショナルズで33試合に出場して打率.270、2本塁打、17打点、OPS.745を記録。今オフ、エンゼルスのGMに就任したペリー・ミナシアンは2017年9月から昨年11月までブレーブスでGM補佐を務めていたが、スズキも2017~18年にブレーブスでプレーしていた。そのときのつながりも今回の契約合意を後押ししたとみられる。

今オフのエンゼルスは、投手補強が最重要課題となる一方で、捕手と遊撃手の補強も必要となっていたが、ミナシアンはまずオリオールズからトレードでホゼ・イグレシアス(年俸350万ドル)を獲得して遊撃手の補強に成功。捕手にはスズキを1年150万ドルで獲得し、必要な野手の補強を安価で済ませることができた。

クローザーにはレッズとのトレードでライセル・イグレシアスを加えており、残る補強ポイントはエース級の先発投手と層の薄い中継ぎ投手陣。ここまで100点満点に近い補強を見せているミナシアンの手腕に注目したい。

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