出演料は日本の10倍近く!エンタメ界が黒船配信メディアに飲み込まれる!?

「全裸監督」に出演した山田孝之

最近、旬といわれる俳優らにドラマや映画の出演オファーをしても即座に断られてしまうか、長い間待たされた揚げ句、最終的に企画NGをくらってしまうケースが増えているという。

長きにわたり日本のエンターテインメント界で生計を立ててきたフリーのプロデューサーはこう語る。

「このままだと日本のドラマや映画界は衰退してしまうかもしれない。みなネットフリックスやアマゾンプライムなど、海外の配信系のメディアに押さえられてしまっているんです。ここだけの話、日本のメディアは相手にされていないのが現状です。海外のメディアに、俳優陣が自ら売り込みにいったりするくらい」

それにしても、なぜ俳優陣らは海外のメディアに売り込みにいくのか。

ある芸能関係者は「一番は莫大な出演料です。日本のテレビや映画界の3倍は当たり前。うまくいったら10倍近くになる場合もあるんです。しかも、もれなくついてくるのが海外配信です。世界中に配信されるためアメリカやヨーロッパからオファーが来るかもしれない。チャンスが広がるわけです」と明かす。

ネットフリックスでは「全裸監督」の山田孝之、満島真之介、玉山鉄二。昨年7月に配信された「呪怨:呪いの家」には荒川良々、柄本時生、仙道敦子、倉科カナら名だたる俳優陣が出演。今年は米倉涼子主演の「新聞記者」がラインアップされている。

「アマゾンは今年から、日本人俳優を使っての製作体制を立ち上げます。すでに情報をゲットした俳優陣やプロダクション関係者が日参しているわけです」(同)

日本のメディアも条件をアップしていかないと“黒船メディア”にのみ込まれてしまうかもしれない。

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