【柔道】増地克之・女子監督がワールドマスターズ大会総括「全選手が4試合戦えたのは収穫」

柔道のマスターズ大会を総括する女子代表・増地克之監督

柔道の世界ランキング上位者らで争う国際大会「ワールドマスターズ」(カタール・ドーハ)を終え、帰国した女子の増地克之監督(50)が16日、オンライン取材で大会を総括した。

昨年2月のグランドスラム・デュッセルドルフ大会以来、11か月ぶりの国際大会ながら、57キロ級代表の芳田司(25=コマツ)が優勝。78キロ級代表の浜田尚里(30=自衛隊)、48キロ級代表の渡名喜風南(25=パーク24)らの準優勝など、出場の全6選手が決勝に進出した。

この結果には「約1年ぶりで不安と期待があったが、落ち着いてできていた。全選手が4試合戦えたのは収穫」ホッとした表情を見せた。

決勝でマドレーヌ・マロンガ(27=フランス)に敗れ、左ヒザを痛めたとみられていた浜田については「表彰式にも出られたし、本人も不安はないと言っていた。(2週間の)隔離期間後には練習再開できるのでは」と深刻な故障ではないことを強調した。

また準優勝だったものの、最大のライバル・世界選手権連覇のダリア・ビロディド(20=ウクライナ)に対し、5度目の対戦で初勝利を挙げた渡名喜には「一番の収穫はポイントを取られなかったところ。先に一本背負いでポイントを取って、ビロディドがより攻める姿勢を見せても受け切れた部分も成長」と目を細めた。

今後については「(優勝した)芳田は、試合がない期間をうまく使えており、昨年末には技のキレも気迫も試合モードになっていた。五輪を逆算して残りの(代表)4名も国際大会を経験させたい」と話した。

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