卓球の全日本選手権第6日(16日、丸善インテックアリーナ大阪)、男子シングルス準々決勝は東京五輪代表の丹羽孝希(26=スヴェンソン)が、田中佑汰(20=愛工大)に2―4(11―9、5―11、9―11、13―11、9―11、7―11)で敗れた。
丹羽は2―2で迎えた第5ゲームを落としたことを敗因に挙げ、相手については「バックハンドが強烈で、そこで得点を結構取られていた。こちらが攻めても守備の技術がうまく、大事なポイントで相手が返してきたので粘りが足りなかったかな」と淡々と振り返った。
例年と異なり、国際大会がほとんどなかったことから今大会に向けて、年始は元日から始動。準備期間を確保し、調整には自信があったという。また、今年からラケットのバック面を中国製の粘着ラバーに一新。「相手の回転に負けない強さがあるので、僕の苦手なチキータ処理だったり、突っつきの下回転のボールをラバーを変えて強化しようと思った」と意図を明かした。
しかし、試合を通して収穫はありながらも「まだまだ自分の腕が足りないなと思った」と実力不足を痛感。3年連続で〝準々決勝の壁〟を越えることができなかった。
卓球界ではベテランの域に入りつつある丹羽は「年々若い選手が上位に食い込んでくる。バックハンドが強烈だったり、レシーブからチキータといった思い切ったプレーをしてくるので、なかなか自分の展開にならないので、そういうのは課題」と話す。
それでも「今年は始まったばかりなので、いい成績を残せるように頑張っていきたい」と前を向いた。