【女子柔道】57キロ級でVの芳田司 1年ぶりの国際大会にも「試合毎に勘を取り戻しながら戦えた」

女子57キロ級で優勝した芳田司

柔道の世界ランキング上位者らで争う国際大会「ワールドマスターズ」(カタール・ドーハ)を終え、帰国した女子78キロ級代表の浜田尚里(30=自衛隊)、57キロ級代表の芳田司(25=コマツ)、48キロ級代表の渡名喜風南(25=パーク24)が16日、全日本柔道連盟(全柔連)を通じて書面でコメントを寄せた。

約1年ぶりの国際大会ながら優勝を果たした芳田は「緊張もあったが、試合毎に試合勘を取り戻しながら戦えた。決勝で戦ったフランスのシシク選手には(2019年)世界選手権の団体戦で敗れているので、しっかりと勝っておきたいという気持ちで試合に挑んだ。オリンピックに向けて、いくつかの課題が見つかったことが大きな収穫。今後も努力していきたい」とつづった。

準優勝ながら、準決勝で最大のライバル・世界選手権連覇のダリア・ビロディド(20=ウクライナ)に対し、5度目の対戦で初勝利を挙げた渡名喜は「決してベストコンディションではなかったと思うが、一つ自信になった。引き続き対策していきたい。どんな状況下でも試合当日にベストコンディションで挑んで、勝ち抜けられるよう準備をしていきます」と気を引き締めた。

また決勝でマドレーヌ・マロンガ(27=フランス)に敗れ準優勝だった浜田は「1戦1戦、目の前の相手に集中した結果、決勝でマロンガ選手と戦えて良かった。まだ勝てなかったが、11か月ぶりに試合ができ、五輪に向けてスタートを切ることができたので、今回出た課題をもって次に進んでいきたい」と意欲を見せた。

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