【卓球】全日本で張本がまさかの準々決勝敗退 〝チョレイ自粛〟に「乗り切れなかった」

敗れた張本

卓球の全日本選手権第6日(16日、丸善インテックアリーナ大阪)、男子シングルス準々決勝は、東京五輪代表の張本智和(17=木下グループ)が、及川瑞基(23=同)に1―4(5―11、8―11、4―11、11―5、8―11)で敗れた。

優勝候補の最右翼が姿を消した。序盤から相手にリードを許す展開で、0―2の第3ゲームにタイムアウトを取るも流れを変えることができず、1ゲームを奪うのが精いっぱいだった。

前日の試合では得点時に声を上げる場面が目立ったが、この日はトーンを抑えていたのか「チョレイ!」を聞くことはほとんどなかった。

「昨日まで抑え気味であったけど、声を出しすぎという指摘があったので、今日は抑えようかなと思ったけど、どうしても自分のプレースタイルではないので、いまいち乗り切れなかった部分は多少ありました」

今後も新型コロナ感染予防の観点から引き続き「声出し」の自粛を求められる可能性がある。これについては「自分が大会のマナーやルールを守るしかないので、守りつつ勝つことを覚えていきたいです」と話す。

「今日のプレーをした感じ、もしこの試合で勝てても、優勝できるプレーではなかったのでしょうがないかなと」と敗戦を受け入れた張本。「今回は負けた悔しさよりも疲れたほうが大きくて、喜怒哀楽を表せるほど元気じゃないなという感じがします」と大会を振り返った。

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