【MLB】大谷翔平の年俸調停は「非常に困難」 初の“二刀流”で審理に前例なし

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エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

地元紙は調停となった場合の審理の難しさを指摘

15日(日本時間16日)までだった年棒希望額の交換期限までにエンゼルスとの契約が合意に達しなかった大谷翔平投手。今後も交渉が行われる可能性はあるが、期限までに合意に達しなかったことで、今季の年俸決定は調停に持ち込まれる可能性が高くなった。

米メディアによると、このオフ初めて年俸調停権を手にした大谷サイドは年俸330万ドル(約3億5000万円)を要求。これに対してエンゼルス側の提示は250万ドル(約2億6500万円)にとどまっており、80万ドル(約8500万円)の開きがあるとされている。

アナハイムの地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は「エンゼルスはオオタニと共に来月の聴聞会へ」とし、大谷の年俸調停の可能性をレポート。その中で「裁定人たちは過去に例のない審理を行うことになるだろう」と指摘し、調停となった場合には、その審理はこれまでに例を見ない難しいものになるだろうと予想した。

MLBにおいて年俸調停までもつれ込むことは珍しくなく、毎年10件前後は起こるものだ。ただ、大谷の場合は“史上初”の二刀流選手の年俸調停になる。そのため、記事では「近代野球において、オオタニのように比較対象する例がない二刀流のケースはこれまで一度もなかった」と指摘している。

「オオタニのような起用をされた選手は一人もいないから」

大谷は二刀流復活が期待された昨季、7月26日(同27日)の敵地アスレチックス戦で693日ぶりに投手復帰。だが、8月3日(同4日)に右屈曲回内筋群の損傷と診断されて打者専念を余儀なくされた。投手ではわずか2試合登板、0勝1敗、防御率37.80。打者としても苦しみ、44試合出場で打率.190、7本塁打24打点と不本意な成績に終わった。

過去2年から打撃面で大きく成績を落としたことから、記事では「それだけでも、彼の価値の査定を非常に困難なものにするだろう。彼の投手としての要素を抜きにしてもだ」と言及。さらには復帰を目指す投手としての査定も加わるために、その評価をより一層難しくしているという。

「オレンジカウンティ・レジスター」は「裁定人が審理する際、彼らは前例を頼りに出来ない。その理由は、ベーブ・ルースがプレーして以来、オオタニのような起用をされた選手は一人もいないからだ」と、大谷の評価の難しさを強調する。果たして、どういう形で決着するのか。(Full-Count編集部)