レアル・マドリードの「若手FW放出」がMF久保建英の去就に影響を及ぼすワケ

MF久保建英

〝白い巨人〟から、期待の若手FWが去った。これが同1部ヘタフェに加入した日本代表MF久保建英(19)の去就に大きな影響を及ぼすかもしれない。

久保の保有元であるスペイン1部レアル・マドリードは、セルビア代表FWルカ・ヨビッチ(23)が古巣のドイツ1部Eフランクフルトに今季終了まで期限付き移籍すると14日に発表した。Eフランクフルト時代の2シーズン54試合で25得点をマークし、2019年に移籍金6000万ユーロ(約76億円)で加入したヨビッチだったが、目立った活躍はできなかった。

さらに、スペイン紙「スポルト」によると、Rマドリードは、DFエデル・ミリトン(22)、DFアルバロ・オドリオソラ(25)、MFマルティン・ウーデゴール(22)ら、大きな注目を浴びながらも、実力を発揮できていない若手選手たちの放出を検討しているという。

ジネディーヌ・ジダン監督(48)が期待を寄せた若手選手たちが相次いで不発に終わったのは、久保にとってプラスとなる話ではない。ウーデゴールのように他クラブで活躍を見せて戻ってきても、その能力を発揮させられないのが今のRマドリード。このままでは〝若手の墓場〟となりかねない状況だ。

だからこそ、残りのシーズンでの久保のプレーがより重要になってくる。Rマドリードに戻るという大目標はいったん横に置き、ヘタフェで活躍することでスペイン国内に存在感を見せることが必要。幸いにも、ヘタフェは久保の加入で、久保がプレーしやすいシステムに変更するという話も出ている。何としても意地を見せたいところだ。

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