【初場所】大栄翔が〝三役総ナメ〟で単独トップ 埼玉県勢初Vなら尾崎豊に並ぶ「朝霞の星」に

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大栄翔(左)は隆の勝を押し出した

大相撲初場所7日目(16日、東京・両国国技館)、平幕の大栄翔(27=追手風)が関脇隆の勝(26=常盤山)を一方的に押し出して初日から7連勝。幕内で唯一の全勝を守り、優勝争いの単独トップに立った。

ここまで大関3人、関脇1人、小結2人を倒し、この日は最後の役力士の関脇を撃破。平幕で〝三役総ナメ〟を達成した大栄翔は「上位の相手に勝てるのは自信になる。内容もいいので、自分でも『力がついてきたんじゃないか』と実感できる」と手応えを口にした。

新関脇で臨んだ昨年9月の秋場所は5勝10敗と大負け。場所後に右ヒジ遊離軟骨の除去手術に踏み切った。「9月場所前の稽古でも、すごく痛くて。手術後は(ヒジを)使えるようになった」。手術明けの先場所は2桁10勝。苦痛から解放されたことで武器の突き押しに磨きがかかり、今場所の快進撃につなげている。

埼玉・朝霞市出身で、地元の期待を一身に背負う。朝霞駅と市役所には大栄翔の等身大パネルが設置され、市の公式ツイッターは取組結果のほか「頑張れ頑張れ大栄翔!」「プッシュだプッシュだ大栄翔!」など、熱い応援メッセージをツイート。大栄翔も「そういうのはありがたい。期待にこたえられるように頑張りたい」と発奮材料にしている。

朝霞市は歌手の尾崎豊や本田美奈子らの有名人を輩出。大栄翔は「まだまだ。顔じゃない(分不相応)です」と謙遜したが、埼玉県勢で初となる幕内優勝を果たせば、堂々と〝ビッグネーム〟に肩を並べることができる。

三役陣との対戦を全て終え、残り8日間の相手は平幕力士のみ。それでも大栄翔は「上位にいる以上は、みんな強い。変わらず思い切り、向かっていく気持ちでいく」と油断はない。このまま〝電車道〟で賜杯に向けて突っ走る。

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