神奈川、3人死亡 830人感染 クラスター拡大相次ぐ

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で16日、新たに3人の死亡と10歳未満~100歳以上の男女830人の感染が判明した。うち492人の感染経路が不明。

 県によると、亡くなった大和市の男性2人のうち、90代の男性はクラスター(感染者集団)が確認されている同市内の老人ホームの入所者。70代の男性は10日に陽性と判明し、保健所が一度も連絡を取れないまま、15日に亡くなっているのが見つかった。

 死亡した横浜市の80代の女性は、7日ごろ発熱したとみられ、死後に陽性が判明。死因は新型コロナによる肺炎だった。家庭内での感染が疑われるという。

 クラスターに絡む感染拡大も相次いだ。

 横浜市内の有料老人ホームでは入所者ら5人が感染し、同ホーム内の感染者が計6人に。相模原市中央区の介護通所事業所では通所者ら7人の陽性が判明し、計9人となった。横須賀市立うわまち病院では、入院患者ら7人が感染。平塚保健福祉事務所管内の高齢者福祉施設でも利用者ら5人が感染して施設内の感染者が計6人となり、いずれも新たなクラスターと認定された。

 元気会横浜病院(同市緑区)では新たに2人が感染し、計94人に。介護老人保健施設では19人が感染し、計25人となった。川崎市麻生区の有料老人ホームでは、新たに1人が感染し、計28人に。綾瀬市の介護老人保健施設メイプルでは、新たに2人の感染が判明し、同施設の感染者は計52人になった。

 相模原市は、13日と15日の発表で重複が発生していたとして、15日に同市が発表した合計患者数を1835人から1834人に訂正した。

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