ジャニーズ年齢制限 タッキー副社長を激怒させた三十路Jr.の「罪」

ジャニーズ事務所

ジャニーズ事務所は16日、ジャニーズJr.に22歳での活動終了制度を導入することを公式サイトで発表した。2023年3月31日から適用される。事実上のリストラとも言われるが、決断の契機となったのが、昨年10月に起きた〝あの一件〟だ。

公式サイトによると、新ルールは「満22歳到達後の最初の3月31日までに、ジャニーズJr.としての活動継続についてジャニーズ事務所との合意に至らない場合は、ジャニーズJr.の活動としては同日をもちまして終了とさせていただくことといたします」。

一方で「適用開始日に22歳以上のメンバーが所属するグループ及び一部の個人につきましては、すでにジャニーズJr.としての活動継続について弊社と合意させていただいております」とした。。なにわ男子など、将来有望なグループのメンバーとはすでに個別で活動継続の合意がなされているとみられる。

現在在籍するJr.の人数は東西合わせて約200人。音楽関係者は「従来のルールでは、ダラダラと在籍できてしまう。それだど故ジャニー喜多川さんが目指した世界に通用するエンターテイメント集団にはなれない。年齢的な区切りをつけることで、Jr内の競争を活性化させる狙いがあるのではないか」と指摘する。

ただ、これはあくまで表向きの話。ここ数年、Jr.絡みのスキャンダルが相次いで報じられたことも大きい。一昨年9月にはジャニーズJr.内の5人組グループ「HiHi Jets」の橋本涼と作間龍斗が、女性とのベッド写真が流出し謹慎処分を受けた。同じJr.の秋元大河は女優の神田沙也加との不倫疑惑が報じられ、ジャニーズを退所した。

極めつけは昨年10月に起きたJr.内ユニット「宇宙Six」山本亮太の〝闇カジノ通い〟だ。文春オンラインが報じたもので、それによると山本は東京・新宿にある違法スロット店などに出入り。女性関係も派手で、本命女性以外の美女2人とホテルに入っていく様子も伝えられた。

山本はJr.を冠しているが、醜聞発覚当時の年齢は30歳(現在は31)。2001年にジャニーズ入りした大ベテランだ。

「宇宙Sixの名付け親は一昨年に亡くなったジャニー喜多川さん。当時は将来を有望視されていたが、メンバーの脱退などもあり、低迷。メジャーデビューが絶望的となり、山本は腐っていた。結果、あのスキャンダル。山本は即刻契約を解除された」(芸能プロ関係者)

〝Jr.のブランド化〟を目指す滝沢秀明副社長にとって、違法行為はもってのほか。その土壌に現在の〝ユルい〟在籍ルールがあると考えてもおかしくない。

加えて同時期にはガス点検を装ったアポ電強盗事件で、元ジャニーズJr.の男が逮捕された。逮捕容疑は昨年8月27日の昼すぎ、川崎市多摩区の住宅に侵入し、60代女性を粘着テープで縛って「金を出せ」と脅し、現金14万円とキャッシュカード数枚を奪った疑い。男は警察の調べに「無職」と答えていた。

「デビューできなかったJr.の成れの果てと言える。新ルールで22歳で線を引いたのは、大学卒業の年齢に当たり、新たな道に進んだとしても十分間に合うから。人生のサポート的な側面もある」(前出音楽関係者)

ジャニーズ帝国も大きな転換期に来ているようだ。

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