イエーツの移籍先候補は5球団 パドレスは争奪戦から撤退か

リアム・ヘンドリックスがホワイトソックスと総額5400万ドルの大型契約を結ぶなど、救援投手の市場が大きく動き始めている。そんななか、次に契約を決める有力リリーバーとなる可能性があるとみられているのがパドレスからフリーエージェントとなったカービー・イエーツだ。「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」のケビン・エイシーによると、イエーツ争奪戦のファイナリストは5球団に絞られたようだ。そのなかにパドレスは含まれていないという。

現在33歳のイエーツはスプリッターを新たな武器として2017年のパドレス移籍後にメジャー定着を果たし、2019年には60試合に登板して0勝5敗41セーブ、防御率1.19、奪三振率14.98、与四球率1.93の好成績をマーク。オールスター・ゲームに初選出されただけでなく、この年から表彰がスタートした「オールMLBチーム」のファースト・チームにも選出された。

ところが、昨季は右肘の不調によりわずか6試合しか投げられず、0勝1敗2セーブ、防御率12.46と大不振。奪三振率16.62を記録する一方、与四球率8.31と不安定なピッチングばかりが目についた。手術明けのシーズンということもあり、今季は自身の価値を改めて証明するための重要な1年となる。

争奪戦のファイナリストとなった5球団の顔ぶれや、その5球団がどんなオファーを提示しているかは不明だが、基本給を低めに抑え、出来高を多く盛り込んだ形の契約が有力視されている。また、今季復活を遂げれば1年後に好条件の契約を得られる可能性もあり、イエーツは単年契約を希望するかもしれない。

イエーツに興味を示していることが知られているのは、現時点ではドジャースだけ。ブルージェイズもブラッド・ハンドに興味を示しているようにクローザーの獲得を検討しているが、「スポーツネット」のベン・ニコルソン・スミスによると、ファイナリストの5球団には含まれていない可能性が高いようだ。

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