豊穣祈る狂言風の農耕神事

和歌山、丹生都比売神社

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丹生都比売神社で行われた「天野の御田祭」=17日午後、和歌山県かつらぎ町

 高野山の守護神として知られる和歌山県かつらぎ町の世界遺産・丹生都比売神社で17日、五穀豊穣を祈願する農耕神事「天野の御田祭」が開かれ、マスク姿の参拝者らがユーモラスな芸能神事に見入った。

 平安時代の田植えの儀式が始まりとされ、室町時代に現在の狂言形式になったと伝わる。

 楼門下の舞台で、面と烏帽子を着け、くわを持った「田人」らが田作りや田植え、稲刈りまでの所作を狂言風の問答で演じた。

 見どころは、女装した男性が演じるひょっとこ面にもんぺ姿の「田ヅ女」と、お多福面に着物姿の「礼の坊」登場の場面。両者の熱演に会場は大いに盛り上がった。