17日の新日本プロレス後楽園ホール大会で、マスター・ワト(23)がまた一歩グランドマスターへと近づいた。
2月10日広島大会でBUSHIとのシングルマッチを控えるワトはこの日、同大会でIWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム(31)に挑戦するSHO(31)とタッグを結成。メインイベントでヒロム、BUSHI組とのダブル前哨戦に出撃した。
攻守が目まぐるしく入れ替わる一進一退の攻防から、孤立してしまったワトは数的不利を強いられる。ブレーンバスターとシットダウン式パワーボムの合体技を浴びて窮地に陥った。それでもこれをカウント2で返すと、BUSHIのテリブレ(変型デスバレーボム)を回避。そこから変型ジャックナイフ式エビ固めで電光石火の3カウントを奪い鮮やかな逆転勝利を収めてみせた。
試合後のリング上でワトは「広島で、俺がBUSHIから、今日と同じように3カウント、取ります! SHOさん、しゃべりますか?」と、なんだか見る者をヒヤヒヤさせるようなマイクアピール。ベルト取りを宣言したSHOから再びマイクを手渡されると「アイル・ビー・ザ・グランドマスター!」と豪語し大会を締めくくった。
ヒロムとSHOのジュニア王座争いにも強い興味を示すワトは「俺もこんなところでつまずいていられないんで。もちろん目指すはIWGPジュニア。そして、その時にはグランドマスターになっているかもしれない。それか、それをまた上回るような新日ジュニアのレスラーになってみせます」とキッパリ。
言葉を額面通りに受け取ってしまうとグランドマスターが最終目標なのか通過点なのかはっきりしないのが、いささか気がかりだが、その道を着実に一歩ずつ歩んでいることだけは確かだ。