【卓球】福原愛さん 全日本Vの石川に「本人にも後輩たちにも意義のあるもの」

福原愛

卓球の全日本選手権最終日(17日、丸善インテックアリーナ大阪)、女子シングルス決勝は東京五輪代表の石川佳純(27=全農)が伊藤美誠(20=スターツ)を4―3で破って5年ぶり5度目の優勝を飾った。

NHK総合テレビで解説を務めた、五輪2大会メダリストで2018年10月に現役を引退した福原愛さん(32)は、石川について「日本の女子卓球界はポップコーンのように、どんどん若手が出てくる中で、今までの優勝とは違う喜びがあるんじゃないかなと。今まで頑張ってきた分、我慢してきた分、自分に打ち勝ったような気持ちになれる優勝だと思います」と話した。

「この優勝は本人にとってもそうですし、今頑張っている後輩たちにとっても、ものすごく意義のある優勝になると思います」と福原さん。その理由について「石川選手が『まだまだ私はやれる、高い、分厚い壁になる』と言うことによって、若手選手は私はもっと頑張らなきゃと思える。ものすごく相乗効果のある意義のある優勝になったと思います」と語った。

福原さんは解説で序盤から石川が伊藤のミスを誘っていると分析。試合後は改めて「相手のミスを拾って点を重ねていくというのも立派な戦い方」とし、「思いきって攻めて一発で決めていくのもいい戦い方ですが、相手のいるスポーツなので、自分のやりたいことではなくどうしたら点につながるかということをより意識した選手が勝てるのかなと改めて思いました」と締めくくった。

ネット上には、解説者・福原さんについて「的確で冷静で面白い」「細かい場面の分かりやすい説明や選手への思いやりが素晴らしい」「話し方やトーンが心地よかった」「愛ちゃんの新たな才能を発見できた」と好意的な意見があふれた。

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