珠洲の親戚、大栄翔の快進撃に興奮 大相撲初場所8連勝

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 大相撲初場所(両国国技館)8日目の17日、西前頭筆頭の大栄翔(27)=本名・高西勇人(はやと)=が破竹の8連勝で勝ち越しを決めた。出身は埼玉県ながら、そのルーツを奥能登に持つ。珠洲市内で暮らす親戚の高西利雄さん(72)は「(大栄翔の)祖父は体が大きく、飯田高の相撲部員だった」と明かし、「この勢いで優勝してほしい」と快進撃を見守っている。

 同じ追手風部屋の遠藤より3歳下だが、入門は約1年早く兄弟子となる。取組が迫ると、高西さんは珠洲市宝立町春日野の自宅でテレビにくぎ付けになる。大栄翔の母恵美子さんはいとこに当たる。17日の相手は郷土力士の輝だが、声援はもちろん親戚の「勇人」に向けられた。土俵際でとったりを決めると「おー、勝った」と大喜びだった。

 高西さんによると、大栄翔の祖父弘勝さんは珠洲生まれ。身長が180センチ近くあったそうで「目元が似ている。相撲の道に進んだのは祖父の影響があるのかもしれない」と目を細める。弘勝さんは若い頃に東京に移って鉄工所を営み、死後は家族が埼玉県に引っ越したという。

 大栄翔は園児のころ珠洲の自宅に遊びに来た。高西さんは「小さかった子がこんな立派な力士になるとは」と感慨にふける。恵美子さんとは年賀状のやりとりを続け、昨年秋に珠洲産米の「ひゃくまん穀(ごく)」30キロを贈ると、返礼として手形入りのサイン色紙などが送られてきた。「今場所の活躍は珠洲の米のおかげかもしれない」と笑顔を見せる。

 大雪のストレスも吹き飛ばす快進撃に心が弾む。「知人や近所の人たちに、大栄翔の本名は『高西勇人』やぞ、と紹介してます。優勝して大喜びしたいね」と高西さん。大栄翔ブームの広がりを期待し、声援を送り続ける。