巨人・戸郷〝2年目ジンクス〟打破へ2つの秘策

母校でキャッチボールする巨人・戸郷(球団提供)

2年目のジンクス打破への秘策とは――。巨人の戸郷翔征投手(20)が17日、地元・宮崎での自主トレ終了後、今季に向けた取り組みを明かした。

プロ2年目の昨季は、19試合(先発として18試合)に登板し9勝6敗の防御率2・76とリーグ優勝に大きく貢献。ケガなく通年でローテを守り切った一方で、完投数はゼロと、体力面での課題も見えた1年となった。戸郷自身も「昨年はケガをしない体づくりができた。今年もそれを継続してやっていきたい」と、一定の評価を下しながらも「昨季は中継ぎの方にたくさん助けてもらった。なんとか完投できれば」と、体力向上の必要性も明かした。

そのための秘策として掲げるのが〝マッチョ化〟計画だ。細身なスタイルが特徴的な戸郷だが、丈夫な体はどっしりとした体重があってこそ。昨季は平均体重74キロでシーズンを乗り切ったが、現在は78キロまで増量。「少し馬力をつけるために増やした。あまり増えすぎても重くなるので、78キロでシーズンも走りたい」。自主トレ期間を通して、徐々に理想の体に近づいているようだ。

もう一つの秘策が〝菅野式疲労解消法〟だ。長いシーズンを戦うためには、疲労解消も重要な要素となってくる。フル回転で活躍した昨季は「たくさん疲労も感じた」と振り返った右腕。そこで新たに取り入れる解消法が、先輩・菅野から伝授されたというサウナだ。「昨季は交代浴を考えたけど、(今季は)サウナを試してみようかなと」。疲労回復の王道とも言われるサウナで、疲れをためないシーズンにする。

まだまだ若手ではあるものの、今季は投手陣の柱として期待が高まる戸郷。肉体強化とエースからの金言を武器に、さらなる飛躍を誓う。

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