過去10年で最も強かった球団、弱かった球団は? 交流戦ではセパに圧倒的な差…

巨人・原監督、ソフトバンク・工藤監督、西武・辻監督(左から)【写真:読売巨人軍、荒川祐史】

10年間の勝敗で1位はソフトバンク、2位は巨人に

ソフトバンクが4年連続の日本一に輝いた2020年のプロ野球。年が明けて2月1日からは各球団がキャンプインし、また新たなシーズンがスタートする。果たして、今季はソフトバンクを止める球団が出てくるだろうか。

近年はソフトバンクが圧倒的な強さを見せているプロ野球界だが、10年のスパンで見ると、好成績を残しているのはどの球団なのか。ペナントレーストータルの成績、そしてセ・リーグ球団とパ・リーグ球団が戦う交流戦(昨季は新型コロナウイルス感染拡大のため中止)の成績から見ていこう。

2011年から2020年までの10年間で最も多い804勝をマークしたのは、やはりソフトバンクだった。10年で5度のリーグ優勝、7度の日本一に輝いており、勝率も6割に迫る.591と圧倒的な強さを記録しており、10年間の貯金は248にもなる。

2位は752勝をあげた巨人。昨季リーグ2連覇を果たした巨人は10年間で5度のリーグ優勝を果たしており、貯金は149に。3位には2016年から2018年までセ・リーグ3連覇を果たした広島が入る。10年間で714勝をあげ、勝率は.525となった。

4位の西武は広島を上回る715勝をマークしているが、勝率は.523。5位の日本ハムまでが10年間の勝率で5割を超えており、残る7球団は10年間のスパンでは負け越しているという結果になった。

交流戦は上位6球団のうち5球団をパ・リーグが占める

6位以下は阪神、楽天、中日、ロッテと続き、パ・リーグ最下位はオリックスの624勝。2011年からの10年間でBクラスが9回、そのうち最下位が4回となり、勝率は.458だった。これを下回ったのがDeNAとヤクルトの2球団。DeNAは622勝の勝率.456、ヤクルトは615勝の勝率.452となっている。ヤクルトは2015年にリーグ優勝を果たしているが、10年間でBクラス6回、最下位が5回となっている。

交流戦の成績で見てみよう。2011年から2020年の10年間の交流戦でも12球団で1位だったのはソフトバンクだ。114勝61敗11分けで勝率は驚異の.651。9度のうち6度、優勝チーム(最高勝率チーム)となっており、勝ち越し数は53にもなる。

2位以下もパ・リーグ球団が並び日本ハム、オリックス、西武と続く。セ・リーグの最上位は5位の巨人で97勝87敗2分、勝率.527。巨人は2012年、2014年で優勝しているものの、勝ち越し数は10に止まっている。6位のロッテまでが勝率5割を上回っている。

7位には楽天が入り、8位以下は全てセ・リーグ球団が占める。中日、広島、阪神となり、DeNAとヤクルトが73勝106敗7分、勝率.407で最下位に並んだ。ヤクルトは2018年に最高勝率チームとなっているが、10年間トータルで見ると、大きく負け越している。

リーグトータルで見ると、パ・リーグが590勝489敗37分の勝率.547と大きく勝ち越している。パ・リーグが9度中6度で最高勝率球団となり、9度全てでパ・リーグが勝ち越すという結果になっている。(Full-Count編集部)

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