初の共通テスト第1日程終了 県内受験生ほっと一息 2次試験へ気を引き締める

試験を終え、ホッとした表情で会場を後にする受験生=長崎市、長崎大文教キャンパス

 大学入学共通テスト2日目の17日、長崎県内の9会場では大きなトラブルもなく第1日程を終了した。猛威を振るう新型コロナウイルスと、入試改革で出題傾向が変わった初のテスト。その両方の対策に追われた受験生は一息ついて笑顔を見せながらも、2次試験などに向け気を引き締めていた。
 県内の志願者5315人で、最終日の科目別受験者数は理科(1)2346人、理科(2)2622人、数学(1)4865人、数学(2)4759人だった。
 各会場では、新型コロナ対策でマスク姿の受験生が教室に入る際、入念に手を消毒。テストの合間には教室の換気が行われ、体を冷やさないようコートなどを着込んで試験に臨んだ。
 対馬市の県立対馬高で受験した県立上対馬高の江藤実紗さん(18)は「数学の関数の問題は単に計算させるだけでなく、表などを読み解いて考えさせる設問だったが、これまでに受けた試行調査の問題と傾向は変わらず、落ち着いて解答できた」と話した。
 長崎市文教町の長崎大文教キャンパスで受験した県立長崎北陽台高の月川創太さん(18)は「初日の出来が悪かったので開き直って臨んだ。(数学の)出題量は多く内容も複雑だった。何を問われているのか早く理解することを心掛け、2日目はまずまずの出来」と笑顔。コロナの影響については「昨年は高総体が中止となり、そのままサッカー部を引退。モヤモヤして受験勉強に集中できない時期もあった」と振り返った。

 


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