N国党・立花孝志党首が初公判で無罪主張! その「全文」

初公判後に取材に応じたN国党・立花被告

NHKへの不正競争防止法違反(営業秘密領得)及び威力業務妨害、東京・中央区の二瓶文徳区議への脅迫の罪に問われたNHKから自国民を守る党党首の立花孝志被告(53)の初公判が18日、東京地裁で開かれ、同被告は3つの事件すべてで無罪を主張した。

立花被告は一昨年、N国党から区議選に当選後に離党した二瓶氏に対し、ユーチューブ上で「(二瓶氏の)母親と家族を知っている」「こいつの人生潰しに行きます」と表明。これに二瓶氏は「脅迫された」と被害届を出し、事件化した。

NHKを巡っては、一昨年9月にNHK集金人(当時)が持つ情報端末の画面を撮影したのが不正競争防止法違反、同年11月にその撮影動画を「公開する」とNHKの上田良一会長(当時)に面会を迫ったのが、威力業務妨害の罪に問われていた。

初公判の罪状認否で立花被告は「二瓶文徳氏に対する脅迫は、そもそも母親は無関係です。また(二瓶氏の)身体や自由に対して危害を加えるつもりもありませんでした。唯一、二瓶氏と(父親の)文徳氏の裏切り行為をユーチューブを通じて明らかにし、政治責任を問うていくことを表明しただけで、正当業務行為であると考えます」と無罪を主張した。

また、不正競争防止法違反にも「不正の利益を得たり、NHKに損害を与える目的で受信者情報を得たわけではありません。また、政治活動として行ったものであり、これも正当業務行為であると考えます」と身の潔白を訴えた。

3つ目の威力業務妨害には「政治家として必要かつ合理的なパフォーマンスをしただけであって、『威力』も行っていないですし、『業務を妨害』もしていません。またこれも正当業務行為に当たるものと考えます」とこちらも無罪を主張した。

公判後、立花被告は「他の政治家の犯罪はこれをした、してないかの争いだが、私はやったことの争いはない。その目的が違う。(私利私欲ではなく)仕事としてやっているから無罪を主張している」と強調した。

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