【初場所】カド番・朝乃山 近大恩師の命日に白星! 3連勝でトップと2差に接近

寄り切りで高安を下した朝乃山

大相撲初場所9日目(18日、東京・両国国技館)、大関カド番の朝乃山(26=高砂)が小結高安(30=田子ノ浦)を寄り切って6勝目(3敗)を挙げた。取組後は「自分の形(右四つ)になった。落ち着いて取れたと思う」と納得の表情を浮かべた。

この日は近大相撲部で監督を務め、昨年1月の初場所中に亡くなった伊東勝人さん(享年55)の命日。幕内土俵入りでは母校の化粧まわしをつけて臨んだ。朝乃山は「場所中は国技館の土俵の上から見守ってくれていると思う。命日なので『自信を持って頑張ります』と思って土俵に上がりました。しっかり前に攻める気持ちでいきました」。天国の恩師に白星を届けた。

7日目から3連勝でカド番脱出まであと2勝とし、優勝争いでもトップと2差に接近。調子を取り戻しつつある大関は「先のことを考えずに一日一番、自分の相撲を取り切れれば結果は後からついてくる」と表情を引き締めた。

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