ブラックロックがクラリティーAIとの戦略的パートナーシップを通じてアラディンの予見的持続可能性分析および報告能力を強化

クラリティーAIのテクノロジー・プラットフォームは、3万超の組織の社会的・環境的インパクトに関する知見を提供する

データサイエンスと機械学習による支援で持続可能性に対する顧客の知見を深める

ブラックロックはクラリティーAIへの少数投資を発表

ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ブラックロック(NYSE: BLK)は本日、持続可能性分析とデータサイエンスのプラットフォームであるクラリティーAIへの少数投資を発表しました。ブラックロックは、持続可能な投資分析とソフトウエアを顧客に提供するために投資を続けています。ブラックロックは、クラリティーAIの能力を当社の投資専門家向けエンドツーエンド・オペレーティング・システムのアラディン(Aladdin®)と統合します。

クラリティーAIは、ビッグデータと機械学習を活用して実用的な持続可能性とインパクトのある知見を生み出し、それを企業、国、地方自治体の独自の幅広いユニバースに拡大します。その独自技術と環境的・社会的インパクトを網羅するデータサイエンス能力は、約200カ国にまたがる3万社以上の企業を分析しています。また、クラリティーAIは投資家が持続可能性に関する新たな開示義務を果たせるよう、規制報告や顧客報告についても支援を提供しています。

ブラックロックのアラディン・サステナビリティー責任者のMary-Catherine Laderは、次のように述べています。「投資家は、差し迫ったリスクと将来的なリスクを管理する上での重要な検討事項として持続可能性を重視するようになっており、より優れたデータはその基礎を成します。ブラックロックは持続可能性を投資の標準と位置づけていて、ESGデータと技術の基準向上に取り組んでいます。当社は、顧客が投資の社会的・環境的インパクトとリスクを把握できるよう、アラディンの新たな分析とソフトウエアへの投資やクラリティーAIのような戦略的パートナーの能力の統合を進めています。クラリティーAIの機能は、機械学習を活用してアラディンの顧客がより広範な企業を分析し、開示義務に対応し、より持続可能なポートフォリオを構築できるように支援します。」

クラリティーAIの創立者で最高経営責任者(CEO)のレベッカ・ミングエラは、次のように述べています。「ブラックロックがクラリティーAIに投資し、当社の能力とESG、持続可能性、インパクトに関する包括的なデータがブラックロックのアラディン・プラットフォームに統合されることで、変革が起きるでしょう。クラリティーAIのデータと分析は、世界最大規模の最も重要な投資家にさらに提供されるようになります。ブラックロックとの戦略的パートナーシップは、企業が社会や地球に与える影響を投資家が評価できるよう支援する当社の革新的アプローチへの需要の高まりを反映しています。」

持続可能な投資に対する需要は、2020年に急速に加速しました。ミューチュアル・ファンドとETFでは、世界の投資家が2020年11月までの12カ月間に、前年同期比97%増となる3260億ドルを持続可能な資産に投資しました。さらに、世界の投資家を対象とした最近の調査では、ESG戦略への投資比率は2025年までに倍増すると予想されています。この調査では回答者の53%が、持続可能な投資を採用する上での最大の障壁として、「ESGデータや分析の質や可用性の低さ」に対する懸念を挙げています。投資の社会的・環境的インパクトを評価する方法を模索する投資家が増える中で、個々の投資やポートフォリオ全体におけるESGデータや分析を改善する必要性は今後も高まっていくでしょう。

クラリティーAIは、アラディン・プラットフォームの既存の持続可能性データセットを基盤に、企業に関するデータから生成された先進的な持続可能性分析とモデルを追加します。これらの知見は、従来の企業のESG開示を補完します。

今回の投資は、持続可能性機能への投資を続けるブラックロックのアラディン・プラットフォームによる最新の一歩です。昨年は1200個の持続可能性指標を追加し、投資家がESGや物理的気候変動リスクと機会を理解するために役立つデータ・パートナーシップを確立しました。

ブラックロックは最近、投資家が気候リスクを把握して行動する支援を行うアラディン・クライメットも発表しました。これは、気候変動の物理的リスクと低炭素経済への移行リスクの両方を投資家がポートフォリオ上で測定できる初のソフトウエア・アプリケーションです。

ブラックロックは、ドイツ取引所、キボ・ベンチャーズ、ムンディ・ベンチャーズ、シーヤ・ベンチャーズ、ファウンダーズ・ファンドなどの既存投資家に加わります。

取引条件は公表されていません。

ブラックロックについて

ブラックロックのパーパスは、より多くの人々が経済的な豊かさを実感できるよう支援することです。投資家の受託者として、また金融テクノロジーのトップ・プロバイダーとして、当社は投資をより簡単に、より手頃な価格で実行できるようにすることで、何百万人もの人々が生涯にわたって役立つ蓄えを築けるよう支援しています。ブラックロックの詳細情報については、www.blackrock.com/corporateをご覧ください。

アラディンについて

アラディン(Aladdin®)はブラックロックのエンドツーエンド投資管理・運用プラットフォームで、資産運用会社、年金基金、保険会社、企業の財務担当者などの機関投資家に活用されています。高度なリスク分析と包括的なポートフォリオ管理、トレーディングとオペレーションのツールを1つの統合プラットフォーム上で組み合わせています。ウェルス・マネージャー向けにもカスタマイズされたアラディン・プラットフォームは、投資ライフサイクル全体で共通言語を提供し、ユーザー間でリスクの透明性を高める文化を実現します。

クラリティーAIについて

クラリティーAIは世界的なデータサイエンス・テクノロジー・プラットフォームで、機械学習とビッグデータを活用して環境・社会データを提供し、投資家が保有ポートフォリオのインパクトを測定できるよう支援しています。クラリティーAIのプラットフォームは、3万社を超える企業、20万本以上のファンド、400を超える国家・地方政府を分析し、投資や企業調査報告のためのデータ、分析、ソフトウエア・アプリケーションを提供します。2017年に設立されたクラリティーAIは、米国、英国、スペインに拠点を構え、運用資産10兆ドル以上の顧客ネットワークを擁しています。クラリティーAIのチームは、テクノロジー、持続可能性、リサーチを専門とし、NASA、世界銀行、グーグル、マッキンゼー・アンド・カンパニー、モルガン・スタンレー、JPモルガン、ハーバード、M.I.Tといった一流の組織・企業・研究機関での経験を有しています。クラリティーAIの詳細情報については、www.clarity.aiをご覧ください。

1. シムファンド、ブロードリッジ、GBI。データは2020年11月現在。クローズドエンド型ファンド、FoFを除き、マネー・マーケット・ファンドを含む。

2. ブラックロックの2020 Global Sustainable Investing Survey(世界の持続可能な投資調査2020年版)。これには27カ国425社の顧客からの回答が含まれ、その運用資産は推計25兆ドルに相当します。https://www.blackrock.com/corporate/literature/publication/blackrock-sustainability-survey.pdf

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