止まらぬ感染拡大 ロックダウンを24日まで延長 @オーストリア・ウィーン【1月10日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】 新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ

ワクチン接種、欧州他国より遅れ 批判高まる

オーストリアではここ1カ月以上、新型コロナウイルスの感染者数や死亡者数が横ばいの状態が続いている。また、イギリスで見つかった変異株に対する警戒も高まっている。変異株はオーストリアや欧州各国でも見つかっており、さらに拡大が広まる可能性は高いとみられている。こうした状況を受け、昨年のクリスマス前に緩和されたロックダウンも年末に再び厳格化。飲食店の営業についても当初は1月7日に再開の予定だったが、24日まで規制措置が延長となった。

規制緩和に向けて、政府は昨年12月から新型コロナの集団検査を開始した。クリスマスの休暇時期に検査数は増加したが、その後は予測を大幅に下回りあまり伸びなかった。こうした状況を受け、政府では「集団検査を受けた人のみ、飲食店への入店が可能」とする措置が検討されたが、検査証明やチェック体制の構築などがまとまらず、議会の承認は得られなかった。結果的に、飲食店以外に、小売店舗や文化施設なども1月24日まで自粛延長が決まった。

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