パドレスが3球団トレードでマスグローブ獲得 先発補強終了か

日本時間1月19日、パドレス、メッツ、パイレーツによる3球団トレードが合意に達したことが明らかになった。パドレスはパイレーツから先発右腕ジョー・マスグローブ、メッツはパドレスから先発左腕ジョーイ・ルケーシーを獲得。パイレーツにはパドレスからハドソン・ヘッド、デービッド・ベッドナー、オマー・クルーズ、ドレイク・フェローズ、メッツからエンディ・ロドリゲスの合計5選手が移籍する。

昨年12月にレイズからブレイク・スネル、カブスからダルビッシュ有を獲得したパドレスだが、先発補強はまだ終わっていなかった。2019年に自己最多の11勝、昨季は8先発で1勝5敗ながら防御率3.86、奪三振率12.48をマークしたマスグローブをパイレーツから獲得。スネル、ダルビッシュ、ディネルソン・ラメット、マスグローブ、クリス・パダックの5人による非常に強力な先発ローテーションが完成した。

スネルとダルビッシュはあと3年、マスグローブはあと2年保有できるため、パドレスは少なくともあと2年はこの5人で先発ローテーションを形成できる。さらに、2022年にはトミー・ジョン手術を受けたマイク・クレビンジャーも戻ってくる。先発ローテーションの充実度は球界有数のレベルとなり、先発補強はようやく終了したと判断していいだろう。

メッツは2019年に10勝を挙げたルケーシーを獲得。昨季は3試合(うち2先発)で0勝1敗、防御率7.94に終わったが、ローテ候補の1人としてスティーブン・マッツらと先発5番手の座を争うことになりそうだ。

パイレーツは5人の有望株を獲得。最大の目玉は「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングでパドレス7位にランクインしていたヘッドで、5ツール・プレーヤー候補の外野手である。左腕クルーズはパドレス17位、捕手兼外野手のロドリゲスはメッツの14位にランクインしていた有望株。右腕フェローズは2019年ドラフト6巡目指名。右腕ベッドナーは唯一メジャー経験がある(通算17試合)。

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