ナショナルズが通算193勝の左腕・レスターと1年契約で合意

日本時間1月19日、ナショナルズがカブスから契約オプションの行使を拒否されてフリーエージェントとなっていたベテラン左腕ジョン・レスターと1年契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、オプションが付属しない純粋な1年契約となるようだ。レスターは通算200勝を目指し、マックス・シャーザー、パトリック・コービン、スティーブン・ストラスバーグの3本柱に次ぐ先発4番手を務めることになりそうだ。

現在37歳のレスターはメジャー15年で通算193勝111敗、防御率3.60、2397奪三振を記録。オールスター・ゲームに5度選出されているほか、レッドソックス時代に2度(2007年と2013年)、カブス時代に1度(2016年)、合計3度のワールドシリーズ制覇を経験している。2016年のリーグ優勝決定シリーズでは2度の先発で防御率1.38をマークし、MVPに選出された。

昨季はカブスで12試合に先発して13年連続となる規定投球回をクリアしたものの、3勝3敗、防御率5.16と不本意な成績に。防御率はレッドソックス時代の2012年に記録した4.82を上回り、自己ワーストの数字だった。2019年もリーグ最多の205安打を浴びて防御率4.46に終わるなど、年齢による衰えは隠せなくなっており、全盛期のような活躍はもはや期待できない。とはいえ、先発4~5番手のイニングイーターとしてなら十分に計算できる存在だ。

オプション破棄によりフリーエージェントとなったあと、カブスと再契約を結ぶ可能性があることが報じられていたレスターだが、新天地・ナショナルズへの移籍を決断。現時点では年俸など契約条件の詳細は不明だが、レスターにはオプション破棄の際にカブスからバイアウト1000万ドルが支払われている。まずはあと7に迫っている通算200勝とあと103に迫っている通算2500奪三振が目標となりそうだ。

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