子どもたちに高級牛丼の給食…コロナ禍で需要減の和牛を活用 東京・八王子市

東京・八王子市では1月から市内の小中学校の子どもたちに和牛を使った給食が提供されています。新型コロナウイルスの影響で需要が減少している牛肉を有効活用しようとする取り組みです。

北海道苫小牧市のブランド和牛「北雪牛」をたっぷり使用した熱々の牛丼を食べているのは、八王子市立弐分方小学校の子どもたちです。北雪牛を使った牛丼はサシが多く、口どけの良さが特徴です。たっぷりの牛肉とあめ色をしたタマネギが入った牛丼の給食を子どもたちはゆっくりとかみ締めながら味わっていました。八王子市は北海道苫小牧市と200年以上前から姉妹都市を結んでいるということで、新型コロナウイルスの影響で苦境を強いられている苫小牧の生産業者の支援を目的に、今回のブランド牛の使用を決めました。

おいしいごちそうを食べた子どもたちは「軟らかくて脂が乗っていておいしかった」「肉が軟らかくておいしかった。もう一回食べたい」「こういう肉を捨てるのはもったいない。学校の給食で食べられるのがいい」などと話していました。また、弐分方小学校の小川賀世子校長は「このような状況でいろいろなところで食品が余ったり流通が止まっているとも聞く。少しでも役に立てて、子どもたちがまた再び旅行に行けるようになったらその街を訪れて消費が進めばいい」と語りました。

八王子市によりますと、2月にはハンバーグやプルコギなどのメニューも提供していくということです。

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