祖父を想う孫の姿を、幻想的な映像と音楽で描く 映画「羊飼いと風船」本編映像

チベットに暮らす牧畜民の家族を描いた映画「羊飼いと風船」の劇場公開(1月22日)を前に、幻想的な映像と音楽で描かれた本編映像が公開された。

公開された本編映像は、孫のジャムヤンが亡くなった祖父を想うシーン。広大な大地にたたずむジャムヤンの姿、青みがかった色の朝焼け、水たまりに反射する空、そこに浮かぶ人影といった映像に、神秘的な音楽が響く幻想的なシーンとなっている。

撮影を担当したのは、「タルロ」「轢き殺された羊」に続きペマ・ツェテン監督とタッグを組むリュー・ソンイエ。音楽は、アッバス・キアロスタミ、ジャファル・パナヒ、ロウ・イエなど世界の映画作家たちの音楽を手がけるペイマン・ヤズダニアンが担当している。

「羊飼いと風船」は、近代化によって中国の一人っ子政策の波が押し寄せる中、大草原で牧畜をしながら暮らす三世代の家族を描いた、チベットを舞台とした作品。信仰との向き合い方、牧畜民として生きる厳しさ、伝統的な役割を強いられてきた女性たちの選択が描かれる。第20回東京フィルメックスでは「気球」のタイトルで上映され、最優秀作品賞を受賞する評価を受けた。チベット映画の先駆者であるペマ・ツェテン監督の劇場初公開作となる。

羊飼いと風船
2021年1月22日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
配給:ビターズ・エンド
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