ブルージェイズが右腕・チャットウッド獲得 リリーフ起用が濃厚

日本時間1月19日、ブルージェイズがカブスからフリーエージェントとなっていた右腕タイラー・チャットウッドと1年300万ドルで合意したことが明らかになった。「スポーツネット」のシャイ・ダビディによると、最大250万ドルの出来高が設けられており、チャットウッドは最大550万ドルを手にすることができるという。昨季は登板した5試合すべてに先発したチャットウッドだが、新天地・ブルージェイズではリリーフでの起用が予定されている。

現在31歳のチャットウッドは2011年にメジャーデビューし、同年11月にクリス・アイアネッタとのトレードでロッキーズへ移籍。2016年に自己最多の12勝を挙げるなど先発ローテーションの一角を担い、本拠地クアーズ・フィールド以外のビジター球場での好成績を高く評価され、2017年12月に3年3800万ドルでカブスと契約した。

ところが、カブスでは期待通りの活躍を見せることはできず、3年間で199イニングを投げて11勝11敗2セーブ、防御率4.70と不本意な成績に。特に与四球率6.38という制球の不安定さが目立った。しかし、リリーフでの起用が中心だった2019年は33度のリリーフ登板で防御率3.67とまずまずの成績を残しており、リリーバーとして再生する可能性は十分に残されている。

ブルージェイズは柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ロビー・レイ、タナー・ロアーク、ロス・ストリップリング、有望株ネイト・ピアソンと先発5人が揃っており、ダビディはチャットウッドについて「リリーフでの起用が濃厚」と伝えている。ブルペンの層を厚くしつつ、先発陣の故障者発生にも備えた補強と言えるだろう。

なお、今オフのブルージェイズは多くの選手に興味を示しながらもなかなか獲得できない状況が続いており、チャットウッドはオフシーズン開始直後に1年800万ドルで再契約したレイに続いて2人目の補強となった。

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