
19日正午ごろ、宮城県大崎市古川の東北自動車道下り線で、乗用車やトラックなどの多重事故が発生した。県警高速隊によると、複数台の車両が相次いで衝突したとみられ、乗用車に乗っていた男性1人が死亡した。現場周辺は事故発生時、吹雪で視界が悪い状態だったという。
大崎地域広域行政事務組合消防本部によると、午後6時現在、男女18人が大崎市や周辺自治体の医療機関に搬送された。
高速隊によると、事故に関係する車両は約140台に上り、東北道古川インターチェンジ(IC)周辺で、身動きが取れなくなった車両の列が最長約1キロにわたり連なったとみられる。
事故の影響で、東北道は大和-築館IC間で、上下線が通行止めになった。
仙台管区気象台によると、19日午前11時55分ごろ、大崎市古川周辺で最大瞬間風速27.8メートルを記録。午前3~6時ごろに約5センチの降雪が確認された。
周辺で降り積もった雪が強風にあおられ、地吹雪が発生した可能性があるという。

