【初場所】相撲協会が九重部屋のコロナ感染者を10人に〝訂正〟 それでも「場所への影響はない」

九重親方

大相撲初場所10日目(19日、東京・両国国技館)、日本相撲協会の芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)が電話取材に応じ、九重部屋で新たに幕下以下の力士4人と行司1人が新型コロナウイルスに感染したことを明かした。協会は18日に師匠の九重親方(44=元大関千代大海)と幕下以下の力士4人の感染を発表したばかりだが「昨日の時点では分からなかった」と説明。また、計10人のうち4人はこの日、入院した。

初場所前の全協会員を対象に実施したPCR検査では幕内千代翔馬(29)、十両千代鳳(28)、幕下以下2人の計4人の力士が陽性となり、九重部屋に所属する協会員は全員が初場所を休場した。芝田山広報部長によれば、今回は部屋で生活する27人が検査を受けて10人が感染。入院した4人については「症状が出ている者、基礎疾患のある者。専門家の先生が判断した」という。

前回、感染が判明してから1週間以上が経過したが、新たな感染に芝田山広報部長も困惑気味。「消毒をしていても発生するこういう状況だから、外に出歩くこともない。最初にかかった人のウイルスが5、6日たっても残っていたということ。残りの陰性者もいるけど、また(陽性者が)出るか出ないかも分からない」

それでも宮城野部屋、荒汐部屋では新たな感染者は確認されておらず「ここで収まってくれれば。一つの部屋で収まっているし、場所への影響はない」と語った。

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