【初場所】朝青龍のおい豊昇龍が5連勝「親方の言う通りに取ったらいい相撲が取れた」

外掛けで琴ノ若を破った豊昇龍(左)

大相撲初場所10日目(19日、東京・両国国技館)、元横綱朝青龍のおいにあたる幕内豊昇龍(21=立浪)が幕内琴ノ若(23=佐渡ヶ嶽)を外掛けで破り、初日から5連敗の後、5連勝を飾って星を五分に戻した。

この日の朝、師匠の立浪親方(52=元小結旭豊)に「右から攻めて、上手を取ったら頭をつけろ」と具体的なアドバイスを受けて臨んだ。相手は過去一度も勝てていないとあって、立ち合いから突き放すというこれまでとは違うスタイルで先手。すぐに右上手を引いて左四つになると、最後は腰が浮いた相手をよく見て右の外掛けで勝負を決めた。

勝った瞬間、NHK大相撲中継で向正面の解説に入っていた師匠を見つけるとニヤリ。「親方の言う通りに取ったらいい相撲が取れた」とアドバイスに感謝した。今場所前は親方が「稽古不足だった」と言うように体と気持ちが整っていなかったが、一日一番を重ねていくに連れて体も動くようになり、本来の相撲が取れるようになった。
「気持ちを切らさず、最後までいきたい」と勝ち越しに向けて意気込んだ。

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