東急東横線をいまも走る東京メトロ13000系、大井町線を走る姿も

北で東武線と相互直通運転し、いまは有料座席指定列車 THライナーも走る、東京メトロ日比谷線。

日比谷線は、1964(昭和39)年開催の東京オリンピックにあわせるかたちで全通開業。同年に東急東横線との相互直通運転を開始し、東武鉄道・営団地下鉄(東京メトロ)・東急電鉄を3社乗り入れを始めた。

2013年には、東京メトロ副都心線が開業し、東横線は代官山から渋谷までが地下化。東横線と副都心線、さらに東武東上線、西武池袋線へとつながる相互直通運転へとシフトした。

これを機に、日比谷線からの電車は東横線への乗り入れをやめ、中目黒止まりで再び折り返す運行に。中目黒から先の東横線内で東京メトロ日比谷線電車は、姿をみせなくなった。

それなのに、ひと月に1回のペースで、東京メトロ日比谷線13000系が東横線を行く姿が。メトロ13000系は、東急線の保安装置も載せて、定期的に東横線などを走っている。

その理由は、車両の検査。東急田園都市線 鷺沼駅ちかくにある、東京メトロ 鷺沼車両基地で検査を受けるため。

なぜ東京メトロの車両基地が、東急線のエリアにあるかは、↓↓↓過去記事をみてもらうことにして、ここで気になるのは、その回送ルート。
https://tetsudo-ch.com/11080819.html

日比谷線13000系が検査で鷺沼車両基地へ行ったときのこれまでの事例をみてみると、まず中目黒から先、かつて直通した東横線に乗り入れ、東急の元住吉検車区がある元住吉へと行く。

そこから折り返し、こんどは目黒線 目黒方面に入り、大岡山へ。

大岡山からさらに折り返し、こんどは大井町線 二子玉川方面へと行き、田園都市線へ合流。これでやっと、鷺沼車両基地へと到着する。

東急沿線にあるメトロの車両基地へ行くのに、東急線内で2度の方向転換をして、日比谷線から田園都市線へと行く。もちろん東急線内は東急の乗務員が運転する。

東武線と直通する日比谷線の電車は、北千住の先で東武線に入り、東武線内で折り返してメトロ半蔵門線経由で田園都市線へ入れば……とも思うけど、自社以外の線路を東武と東急の2社通るよりも、東急1社のほうがいいといった都合もあるみたい。

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