避難所の混雑状況配信 長崎市と長与、時津町 東京の事業者と協定

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避難所の混雑状況などを確認できるサイトのスマートフォン画面

 災害発生時に避難所の混雑状況をスマートフォンやパソコンで配信して効率的な避難につなげようと、長崎市と西彼長与、時津両町は19日、情報システム事業者バカン(東京)と協定を結んだ。期間は5年間。同社が無償でシステムを提供して、1市2町全308カ所の避難所情報を発信する。
 県内の自治体で同社との協定は初めて。全国で20番目。新型コロナウイルス感染防止の「3密」の回避にもつながるという。
 昨年9月、同市は台風10号の接近に伴い全265カ所の避難所を開設し、過去最多の約1万2千人が避難した。このうち39カ所は満員で収容できず、市民は別の避難所に移動した。職員同士で混雑状況を共有できておらず、たらい回しになった市民から「どこに避難していいか分からなかった」という声が多数寄せられたという。
 今後は、避難所の職員が混雑状況を入力し、サイトの地図に避難所情報を表示する。クリックすると▽空き▽やや混雑(50%)▽混雑(80%)▽満(100%)の4段階で把握できる。
 締結式はテレビ会議であり、田上富久長崎市長は「システムを活用し、2町と連携して安心安全な町にしたい」と語った。同市の避難所情報は市のホームページから閲覧できる。2町は今後、広報紙などにURLなどを掲載予定。

避難所の混雑状況を配信する協定を結んだ田上市長(右上)ら=長崎市役所、テレビ会議の画面