冬のカスミ水系ボラパターンを攻略する「2つ」の切り札『ボラコン150&踊る接骨院(霞デザイン)』

昨年の晩秋、突如として霞ヶ浦ロコの耳目を集めたルアーがある。『ボラコン150』。ビッグベイトが日本に上陸して20年近く経つが、マッディな霞水系で話題になることはこれまでほとんどなかった。一大センセーションの発信源が、注目すべきもうひとつのルアーとともに冬の超強力パターンを公開する!!

教えてくれるのは霞ヶ浦水系ビッグベイトブームの火付け役!

【Profile】
安永歩(やすなが・あゆみ)
年間300日を霞ヶ浦水系で過ごす、プロフェッショナル岸釣りガイド。琵琶湖や近畿リザーバーなど国内の釣り場はもとより海外にも頻繁に足を運んで蓄積した経験値を、惜しみなくゲストに伝授する。ニックネームは“アユサン”。

水温が10℃を切ったらチャンス大!!

アユサン「冬の時期、まず僕が気にするのは水温です。僕の釣りで結果を出しやすくなるのは、ズバリ10℃を下回ってから!! それまで活発に動いていた“イナッコ”と呼ばれるボラの未成魚(15cm前後)が水温の低下とともに弱まり、なかには瀕死の状態になってしまう個体もいる。そんなボラたちが、ウィンディーサイドに寄せられ、それを捕食するバスがいる。しかもデカい!! 春先のワカサギやシラウオと同じ仕組みですね。

まさにそのボラ(イナッコ)パターンが本格化する目安こそ水温が10℃を割り込むタイミングなのです。例年で言うと、12月に入ってからでしょうか。

そしてそんなボラ食いバスを狙うために起用するルアーこそ、『ボラコン150(バス用カラー)』なんですね~。そう、サイズもアクションも、完全にマッチ・ザ・ベイトだということです!!」

ボラコン150(霞デザイン)

ソフトスイムベイトでありながらトリプルフックを2つ搭載しており、フッキングが高確率でキマる次世代型ジョイントスイムベイト。独自のワイヤー連結システムで大型魚とのファイトでも耐久性は抜群に高い。 なお、2つあるアイのうち、スナップを介して上側に接続するのがアユサン流。

風が吹いたらボラコンゲーム!!

アユサン「狙う場所は風向きに関わらず風下の波のあたる垂直護岸でハードボトムであること。水深は60cmより浅い場所、30cmもあれば十分だと感じています。ただし風については、風速が4mを超えてくるとアプローチの精度が下がり、なおかつ波が強すぎて底荒れしてしまい、濁りがきつすぎて可能性が薄れてしまいます。そんなときは沖にジャカゴやリップラップが設置されたエリアでインサイドを狙うと良いでしょう」

アユサン「アプローチはショートディスタンスで、ピッチングかサイドキャストで行なうケースがほとんど。ボラコンはちょっと速めに巻くと50cmくらい潜るのですが、このパターンではスローに、とにかく一定のリズム&レンジで巻き続けることが大切です。なので、潜行深度は最大でもせいぜい30cm(10~30cm)、ボラコンの頭部にはマーカーがペイントされていてとても視認性が高く、常にボラコンの位置(レンジキープ)を確認しながら巻きます(←バスの食い方やポジションを知るためにもコレ、大事)。その意味でも、未開拓のエリアを釣るケースを除けばロングキャストすることはほぼありません。

トレースコースはバンクと平行か若干斜めで、『投げてゆっくり巻く』を繰り返すのですが、特に意識したいのは水面で泡が帯状に連なるライン。沖から岸に寄せる波と、護岸に当たって打ち返した波がぶつかってそこに潮目のような境界が生じるのです。バスはその下で、ボラコンを待ち構えていますよ♪」

ボラコン使いたちのあいだで「ボラコンドリンク!!」と呼ばれる丸飲みバイト(笑)。本湖のヤル気のある個体を狙っているので、こんな本気食いをしてくることもしばしばです!!

アユサンのボラコンタックル
●ロッド:フエルコXT610-4C(ルーデンスフィールド)●リール:グラビアス※ノーマルギア(G-nius project)●ライン:ソラロームポリアミドプラス20lb※ナイロンライン(東レモノフィラメント)

アユサンのボラコン150解説実釣動画も要チェックすべし!↓↓

踊る接骨院(霞デザイン)+ナカタジグ1/2oz(ジャッカル)

アユサン「エリアの要素としては、ボラコンが得意とする場所に近接したやや水深のある水門や護岸(60~80cm)。こちらは完全にリアクションで食わせるため、フォールスピードを強制的に速くできる重いジグを使用します。『霞ヶ浦水系の護岸際には重すぎるだろ?』と感じる1/2ozが最低ウエイトで、ときには1ozを用いることも!! 踊る接骨院はそのシルエットゆえ抵抗が大きいため、そもそもジグに相応の重さがなければフォールスピードが得られないという理由もあります。

これを、やはりショートディスタンスで護岸と平行に投げ(こちらはキワキワ)、リフト&カーブフォールで探っていきます。このとき、常にラインテンションをかけた状態で操作するので、バイトは手元に明確に伝わってきますよ!!

見た目の変化に乏しい護岸でも、ボトムマテリアルや水深が変わっていたりもするので、そういうスポットに気付いたときはコースを変えながら、ていねいにきっちり探っていきます」

ターゲットはボラコンパターンとまったく同じ“冬でも半袖短パンで登校する元気な子”って感じのバス(笑)。これぞ霞ヶ浦本湖クオリティ!!
ボトム感度の高いフットボールタイプに、踊る接骨院を通し刺しでセット。リフト&フォールで食わない場合、ボトストが有効なケースもあるのでお試しあれ。

アユサン「冬の霞本湖のビッグフィッシュ”を狙うなら、ボラコンとジグ+踊る接骨院をお忘れなく!! なお昨冬の場合、これらのパターンは2月いっぱいまで効き続けたことを付け加えておきます」

アユサンのフットボール接骨院接骨院タックル
●ロッド:カレイドインスピラーレTKIC-67MHST-R(エバーグリーン)●リール:メタニウムXG(シマノ)●ライン:Bawoエクスレッド10lb(東レモノフィラメント)

踊る接骨院を使いこなしたければ下記のアユサンの解説動画は必見です!↓↓

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