「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは日本時間1月20日、ブルージェイズがパドレスからフリーエージェントとなっていた救援右腕カービー・イエーツと契約合意に至ったことを伝えた。イエーツはフロリダ州ダニーデンにあるブルージェイズの球団施設を訪れていたことが明らかになっており、身体検査を受けていたものとみられる。ブルージェイズは前日にタイラー・チャットウッドとの契約合意が報じられており、2日連続のブルペン補強となった。
イエーツはパドレスのクローザーを務めた2019年に60試合で0勝5敗41セーブ、防御率1.19、奪三振率14.98、与四球率1.93の好成績をマークしてオールスター・ゲーム初選出。最多セーブのタイトルを獲得したほか、この年から表彰がスタートした「オールMLBチーム」のファースト・チームにも選出されるなど、球界を代表するクローザーにのし上がった。
ところが、昨季は右肘の不調に悩まされ、6試合に登板して0勝1敗2セーブ、防御率12.46、与四球率8.31と大不振。8月中旬に故障者リスト入りしたあと、右肘の手術を受けてシーズン終了となった。
スプリッター取得後、パドレスでセットアッパーないしクローザーとして見事な活躍を見せていたため、昨季終了後にフリーエージェントとなると、復活を期待するチームからの興味が殺到。先日、移籍先を5球団に絞ったことが報じられていたが、最終的にはブルージェイズを新天地に選んだ。
ブルージェイズは昨季、クローザーのケン・ジャイルズがトミー・ジョン手術を受けて離脱。アンソニー・バースらが代役を務めていた。ジャイルズとバースはともに昨季終了後にフリーエージェントとなっており、今季はイエーツが不動のクローザーを務める。
なお、ローゼンタールはブルージェイズとイエーツの契約が1年825万ドル+出来高であることを伝えている。イエーツが2019年のようなピッチングを取り戻せば、安い買い物となりそうだ。