竹由来の成分で抗ウイルス効果が持続 15日後も不活化

新型コロナウイルス対策として、竹由来の成分を含むアルコール製剤に抗ウイルス効果の持続性があることが分かりました。

竹の研究や開発を行う会社・タケックスが開発したのは、竹の表皮から抽出される「モウソウチク抽出物」というものを含むアルコール製剤です。吹き掛けてから15日たっても新型コロナウイルスの働きを99.99%失わせる効果が持続するということです。この製品はアルコールが揮発した後もモウソウチク抽出物が残ることで、効果が長持ちするとしています。

今回の抗ウイルス効果の持続についての試験は「物」を対象に行われたものです。モウソウチク抽出物は食品添加物の原料としても認められているため、調理器具や食材、幼児のおもちゃなど口に触れるものにも使えるということです。そのほか、洗面所やキッチンの水回りなど、従来のアルコール製品では効果の持続が難しかった幅広い場面で使うことができ、物から広がる二次感染を防ぐことが期待されています。ただし、手や指を対象にした効果はまだ確認されていません。

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