カージナルス モリーナとウェインライトに再契約をオファー

カージナルスがヤディアー・モリーナとアダム・ウェインライトの両ベテランとの再契約に向けて動き始めたようだ。ビル・デウィットJr.会長は日本時間1月20日、両ベテランに対して再契約のオファーを提示していることを明らかにした。地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールドによると、両ベテランに提示されている契約条件は、新型コロナウイルスの影響もあり、2020年シーズンの年俸を下回るものになっているという。

モリーナへのオファーが2020年シーズンの年俸を下回っているのは驚きではない。モリーナは昨季まで3年6000万ドルの契約を結んでおり、直近3シーズンの年俸は2000万ドルだった。精神的支柱としてチームに欠かせない存在ではあるものの、攻守両面で衰えが見られるようになっており、カージナルス以外の球団を含めても、年俸2000万ドルのオファーが届くことはないだろう。

一方のウェインライトは昨季の年俸が500万ドルだった。昨季のウェインライトはチーム最多の10試合に先発してチームで唯一規定投球回をクリアし、5勝3敗、防御率3.15という安定した成績をマーク。新型コロナウイルスの影響があるとはいえ、カージナルスが昨季の年俸500万ドルを下回るオファーしか提示できないのであれば、ウェインライトが他球団移籍を選択する可能性も十分にある。

依然として両選手ともカージナルス残留が有力視されているものの、条件次第では他球団移籍や現役引退を選択する可能性も残されている。この両選手はカージナルスにとって必要な戦力であるのはもちろんのこと、チームの精神的支柱として不可欠な存在であり、「モリーナやウェインライトが退団した場合のダメージは予想以上に大きくなるだろう」と指摘する関係者もいるほどだ。

カージナルスはチームを支えてきた2人のベテランを満足させるオファーを提示し、引き留めることができるだろうか。

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