
沖縄県の玉城デニー知事は19日、県内で実施するプロ野球とサッカーJリーグキャンプ、その他スポーツ団体の合宿について、2月7日までの県独自の緊急事態宣言中は無観客で実施するよう要請する方針を明らかにした。プロ野球もJリーグも知事の求めに従う方針で、プロ野球は宮崎県に続き沖縄でも無観客でキャンプを迎えることになった。
玉城知事は各球団の選手、スタッフら関係者、マスコミに対しても来県前にPCR検査を受診し、陰性判定を受けるよう求める。
また、キャンプ期間中の定期的なPCR検査や抗原検査の実施、受け入れ市町村や事業者にも会場での感染防止対策の徹底も要請する。無観客での実施と合わせ、マスコミの取材活動も必要最小限とするよう求める。
プロ野球は阪神、中日、DeNA、広島、ヤクルト、ロッテ、楽天、日本ハムの8球団が沖縄で2月1日にキャンプインし、6日には巨人の一部選手も那覇市でキャンプに入る。既に無観客を決めている石垣島のロッテと宮崎組も含め、1軍は全12球団が観客なしでスタートすることになった。
2月23日には沖縄でオープン戦が開幕し、浦添市でヤクルト-巨人、名護市で日本ハム-楽天が組まれている。北谷町で予定されていた中日-広島は練習試合に変更された。
Jリーグは2月中旬までにJ1の10チーム、J2の9チーム、J3の1チームの計20チームがキャンプを実施する予定。18日から金武町で1次キャンプを開始したJ1札幌は、当初から練習を一般公開していない。新型コロナの感染拡大防止のため、昨季中からファンの練習見学は不可としており、その方針を踏襲している。
県によると昨春のプロ野球キャンプの経済効果は約121億円、Jリーグは約33億円。