ブルージェイズがスプリンガー獲得 6年1億5000万ドルとの報道

今オフ、DJ・レメイヒューやフランシスコ・リンドーアといった大物スター選手の獲得に失敗し続けてきたブルージェイズがようやく大物獲得を実現させようとしているようだ。「ESPN」のジェフ・パッサンは日本時間1月20日午後0時52分にTwitterを更新し、ブルージェイズがアストロズからフリーエージェントとなっていたジョージ・スプリンガーと契約合意に達したことを伝えた。

ブルージェイズとメッツの一騎打ちになっていることが報じられていたスプリンガー争奪戦がついに決着したようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはブルージェイズとスプリンガーの契約が6年1億5000万ドルであることを伝えている。

今オフ、着々と戦力補強を進めているメッツとは対照的に、ブルージェイズはロビー・レイと再契約し、タイラー・チャットウッドとカービー・イエーツの両投手を獲得しただけ。スプリンガー獲得に投じることができる資金はブルージェイズのほうがはるかに多く残されており、「ブルージェイズ優勢」であることが報じられていた。

「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンによると、ナ・リーグの指名打者制の動向が不透明であることも、ブルージェイズにとって追い風となったようだ。メッツはすでに一塁ピート・アロンゾ、左翼ドミニク・スミス、中堅ブランドン・ニモ、右翼マイケル・コンフォートでレギュラーが固まっており、指名打者制が採用されない場合、スプリンガーを獲得すると誰か1人を控えに回さなければならない。そのような状況でスプリンガーに大金を投じる決断はできなかったとみられる。

オフシーズン開始当初から大物スター選手の獲得を目指してきたブルージェイズ。若手の多いチームのリーダーとしても、弱点である中堅手のグレードアップとしても、スプリンガーはチームにフィットする存在であり、最高の形で念願の大物選手を実現させることに成功した。

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