エンゼルスがついに先発補強 左腕・キンターナと契約合意

就任以来着実に戦力補強を進めてきたエンゼルスのペリー・ミナシアンGMがついに先発補強を実現させた。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、エンゼルスはカブスからフリーエージェントとなっていた先発左腕ホゼ・キンターナと契約合意。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンは契約が1年800万ドルであることを伝えている。2016年から2019年まで4年連続で2ケタ勝利を記録していた左腕がエンゼルスに加わることになった。

現在31歳のキンターナは、2012年にホワイトソックスでメジャーデビュー。2013年から4年連続で200イニング以上を投げ、2016年に自身初の2ケタ勝利(13勝)をマークしてオールスター・ゲームにも初選出された。

2017年7月にエロイ・ヒメネスら4選手とのトレードでカブスへ移籍。この年は2球団合計で11勝を挙げ、2018年と2019年はいずれも自己最多タイの13勝を記録して4年連続2ケタ勝利となった。

しかし、昨季は開幕前に皿洗いで左手親指を負傷するアクシデントがあり、戦列復帰後も広背筋の炎症で故障者リスト入りするなど、満足にプレーできない状態が続いた。わずか4試合(うち1先発)しか登板できず、メジャー昇格後初めて0勝に終わった。

2013年から4年連続で200イニング以上を投げ、2017年からの3年間も170イニング以上を投げているため、故障さえなければ先発3番手クラスの投手として十分な働きを期待できる。エンゼルスの強力打線と上手く噛み合えば、自己最多の13勝を上回る勝ち星を手にする可能性もあるだろう。

キンターナ獲得により、先発6枠のうちアンドリュー・ヒーニー、ディラン・バンディ、キンターナ、グリフィン・キャニング、大谷翔平で5枠が埋まったエンゼルス。すでにぜいたく税の対象となる年俸総額が1億8000万ドルを超えていることを考えると、トレバー・バウアーの獲得は難しくなったと言えるかもしれない。

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