【アイスリボン】藤本超え防衛記録狙う鈴季すず「防衛することが親孝行になる」

愛用の足袋を手にし藤本つかさ超えを誓う鈴季すず(アイスリボン提供)

女子プロレス「アイスリボン」のICE×∞王者・鈴季すず(18)が、団体の象徴を超える。

23日のV5戦(東京・後楽園ホール)で激突する藤本つかさ(37)は特別な存在だ。「いつも相談に乗ってくれ、アドバイスをくれる『母』のような存在。防衛することが親孝行になる」と語る。

2018年大みそかのデビューから背中を追いかけ続けてきた。リングシューズの代わりに着用する足袋も「これを履けば、私も同じように動けるんじゃないかと思って」と藤本にならったものだった。

本人から了承を得る時は、緊張したことだけを覚えている。「その時は練習生だったので、ドキドキしながら別室に呼び出して『履いてもいいですか?』と確認した。(藤本からは)『そんなことか。(顔がこわばり過ぎていたので)辞めるのかと思ったよ』って言われました」と振り返る。

デビューから履き続けた足袋もすでに7足目。履きつぶした分だけ成長したことを実感している。そしてついに王者として、あこがれの先輩を対角線に迎え撃つ。

「素直にうれしい。藤本つかさに勝ってこそ、最多防衛の記録を超えてこそ、真のチャンピオンになる。防衛して『あとは任せてくれ』と言いたいです」。目標は藤本が持つ同王座「V11」の最多連続防衛記録の更新。若き王者が2021年も団体をけん引する。

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