テーラーメイド新作発表も…ジョンソン、ウッズらの使用クラブ確定せず

テーラーメイド新作ドライバーを持つ契約プロの石坂友宏

これもコロナの影響か。テーラーメイドゴルフは20日、来月19日から発売開始となる「SIM2」シリーズの概要を発表した。

ゴルフファンとしては同社の看板プロでもある世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(36)や、タイガー・ウッズ(45=米国)、ローリー・マキロイ(31=英国)といったトップ選手たちがどのクラブを使う、あるいはすでに使っているのかが気になるところだ。

その動向によって購入モデルを決めるゴルファーもいるだけに重要な情報だが、メーカー側は「まだ確定していません」と拍子抜けともいえるリアクションをした。

この日発表されたドライバーは3種類。操作性の高さが特徴の「SIM2」と、やさしさが特徴の「SIM2 MAX」。さらにボールのつかまりを良くした「SIM2 MAX―D」となっている。

最近はどのメーカーも2~3種類のドライバーをラインアップさせ、それぞれの特徴や選手の好みによって、前モデルと似た流れのクラブを使うことが多い。

それが去年から今年にかけては、通常だと9月に米ツアーのシーズンが終わってオフに入り、徐々に新シーズンへ向けて新しいクラブをテストするという流れが大幅に変更。メジャーの「マスターズ」が11月に開催されたため、選手たちはここまでは従来のモデルで戦って、その後ようやくオフへ。

例年に比べてかなり後ろ倒しになったスケジュールで行動しているため「選手たちも試合に出ていてもまだテストをしながら、という段階なので、今の段階で誰々がこれを使う、ということは申し上げられないんです」(テーラーメイド)という状況になっている。

もっとも、トッププロたちが使用クラブを決めるのにこれだけ慎重になるのだから、安くはない買い物をする一般ゴルファーもしっかり吟味しろ、ということなのかもしれない。

© 株式会社東京スポーツ新聞社