【全豪OP】プティンツェワの隔離部屋でネズミが運動会 州大臣「選手が餌付けしている」

ネズミ被害に悩まされるユリア・プティンツェア(ロイター)

女子テニスの4大大会、全豪オープン(2月8日開幕、メルボルン)に出場する世界ランキング28位のユリア・プティンツェワ(26=カザフスタン)が自身のSNSで隔離部屋からネズミが出た不満を漏らし、現地当局を巻き込む騒動に発展している。

新型コロナウイルス禍で行われる今大会は徹底した感染対策が施される異例の状況。各選手は行動制限が余儀なくされ、満足に練習もできない環境に不満の声が漏れているが、中でもプティンツェワは「ネズミ出現」に頭を抱えていた。

17日にツイッターで部屋の床をネズミが走る動画をアップ。その後、部屋を変更してもらったものの、20日にも再びネズミが出現し、プティンツェワは「たくさんいる!」と悲鳴を上げていた。

単なる笑い話では終わると思われたが、事態は思わぬ方向へ。複数の現地メディアによると、ビクトリア州のリサ・ネビル警察・緊急サービス相は「テニス選手がネズミに餌を与えている可能性がある」とコメントしたのだ。実名こそ出していないが、明らかにプティンツェワを指しているとみられ、現地紙「The Age」(電子版)はプティンツェワのネズミ動画とともに「警察大臣 テニス選手が隔離部屋でネズミに餌付けの可能性も」の見出しで大々的に報じている。

この見出しの「feedig mice」は直訳すると「ネズミに餌を与えている」となるが、ネビル氏は「すべてのテニスプレーヤーは自分の部屋を掃除し、望むなら自分のベッドを変える必要がある」と話しており、プティンツェワが衛生管理を怠り、食べカスや食べ残しが原因でネズミが出たのではないか?と暗に主張しているようだ。

また、ネビル氏は「我々は必要に応じ、害虫駆除を続けます。うまくいけば今週行われた害虫駆除作業で問題が解決するだろう」と語っている。

一方、プティンツェワは自身のインスタグラムに「We need fresh air to breathe(呼吸するための新鮮な空気を)」とのメッセージカードを掲げる写真を掲載。部屋の窓すら開けられないことに抗議している。

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